
日本では、古来より自然の中に溢れる豊かな色彩を、
暮らしの中に取り入れて楽しんできました。
繊細な色の世界・伝統色を歴史や由来も合わせてご紹介したいと思います。
今回は、柿色(かきいろ)についてのお話です。
色の説明
柿色とは、柿の果実に見られるような、鮮やかで濃い橙色のこと。
色の由来・歴史
柿色は、秋を代表する色として、古くから私たちの生活に根付いていました。
熟した柿は食用に、柿渋は防腐剤として、葉はお茶にと使われてきました。
中世の山伏(山に籠って修行をする修験者)は、柿渋を塗った柿色の衣を着て修行をしていました。
柿渋に防水の効果があるために用いられていたようです。
色の印象
柿は食べるだけでなく、様々な使い道がありました。
柿色を表すオレンジ色も、人との交流、美・芸術への意識、ショックを吸収するなど、多くのメッセージを持っています。
私も以前は苦手だった柿色。柿色のメッセージと照らし合わせて昔を振り返っています。